私は妊娠10ヶ月(あと1週間後が予定日)です。3年ほど前にC型肝炎が見つかり、インターフェロンの治療をしました。おかげさまでウイルスは消滅しました。主治医より、再発の可能性はほとんどない、と言われてます。ただ抗体はまだあります。産まれてくる子供に母乳を与えて、感染したりはしないのでしょうか

 

 治療によりお母さんのウイルスが消失しているなら、お子さんにC型肝炎ウイルスがうつることはありません。「抗体」はウイルスに反応して体の中に作られる物質ですが、ウイルスが体から消えても抗体は体の中に残っています。ウイルスがなければ抗体の量は少しずつ減っていきますが、なくなることはありません。そしてウイルスが再び体に入った時には速やかに量が増えてきます。

お母さんの体にウイルスが残っている場合、赤ちゃんに感染することがあり、その確率は10%位です。お母さんの体の中のウイルス量が多い時には赤ちゃんにも感染しやすく、感染率は20〜36%程度と言われています。また、帝王切開よりも経膣分娩の方が感染しやいという考えもあるようですが、これはきちんと確認されたものではないようです。

母乳による感染はないと考えられていますので、母乳を制限する必要はありません。お母さんの体にウイルスが残っている場合は、出生後、赤ちゃんに感染していないか確認しなければなりません。赤ちゃんの体の中にウイルスがいるかどうかの血液検査(HCV-RNA)は、生後1か月未満は疑陽性の場合もあるため、1か月頃に検査を行います。6か月頃までに数回検査を行い、2回以上陽性なら赤ちゃんが感染していると判断します。3-4才頃までは30%位が自然にウイルスが体の中からいなくなってしまうので、定期的に検査をしながら様子を見ます。肝機能の異常があれば頻回に検査をし、異常値が6か月以上持続する場合には肝生検などの特別な検査を考えます。インターフェロンによる治療は3才前後に行うことが多いようです。

お子さんの検査をどうするかは、お母さんのデータや経過で考えますので、C型肝炎の治療をしてもらっている先生から産科や小児科の先生に連絡していただいて相談したらよいと思います。 徳永洋一 


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