1歳2ヶ月男の子です。8ヶ月の時に尿路感染症にかかりその後風邪の後におしっこをしらべ3度感染しているといわれ抗生物質の投与を受けました。エコーなどの検査では尿路の奇形、逆流はみられないそうです。感染するたびに抗生物質を与えられ、副作用は起きないのでしょうか。また医師にに予防などはないか?と聞くと割礼をするか、それ以外には発病したら抗生物質の投与するしかないとのことでした。この病気は完全に治るということはないのでしょうか?医師からは膀胱に菌が潜み人によっては1年に1回必ずなる人もいるといわれました。うんちの後は必ずシャワーで洗うように、またこまめにおむつはとりかえるようにしてます。

 

腎臓でできた尿は、尿管→膀胱→尿道と一方通行に流れて陰部から進入してくる細菌を押しながすため、ふつうはなかなか感染症を起こしません。尿路の一部が狭くなるなどして尿の流れが悪くなると、尿路内で細菌が増えて尿路感染症を起こしやすくなります。また、尿管から腎臓に入る部分は逆流しない弁のような構造になっていますが、ここに異常があって逆流すると膀胱で増えた細菌が腎臓まであがっていき、「腎盂腎炎」を起こして高い熱が出ます。

 ご質問の方は尿路の奇形や逆流がないので、膀胱より下流の感染(下部尿路感染)を繰り返しているのではないかと思います。感染時の短期間の抗生剤投与では抗生剤自体の副作用が出ることはまれでしょう。また、半年に4回程度の投与なら、適切な抗生剤の使い方をしていれば耐性菌が出てくることも少ないと思います。

 あまり排尿をしない習慣があって排尿回数が少なく尿をためてしまう場合や、排尿機能の未成熟によりスムーズに排尿ができない「不安定膀胱」の場合、また汚れた手で陰部をいじる癖がある場合などでは、尿路奇形がなくても尿路感染症を起こしやすくなります。尿路感染を予防する一般的注意としては、水分をしっかりとる、排尿をがまんしすぎないようにする、陰部を清潔にする、いじらないようしつける、などがあります。
 不安定膀胱では内服薬を使用することもありますので、そのような状態がないかどうか主治医の先生に確認してみてください。

 

               徳永洋一 


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