2歳2ヶ月の息子にアレルギー検査をしてもらった結果、アレルギー反応7段階で卵と動物の毛が3、ハウスダストが4と出ました。卵に関して言えば、湿疹が出る時と出ない時があり、出る時は卵を多く摂取したせいかなと思っていたのですが、違うんですか?少しだけでも卵を食べさせてあげたいのですが、アレルギー反応がある以上は摂取させない方がよいのでしょうか?また卵だけでなく、鶏肉もダメですよね?このアレルギーは、成長の過程で治ることってあるんですか?


 

血液の検査で7段階に分類するアレルギー検査は、「RAST法」といいます。これは個別のアレルゲン(アレルギー反応を誘発する物質)に対して反応する血液中の「抗体」の量を調べ、その数値によって、0(陰性)、1(擬陽性)、2〜6(陽性)と分類するものです。その他に「MAST法」というのもあり、こちらは0〜4の5段階に分類します。
RAST法やMAST法は特定のアレルゲンを調べるもので、通常はアレルゲンとして頻度の高いものを12-14種類、セットで組み合わせて測定します。たとえば小児では、ダニ、ハウスダスト、動物上皮、卵白、牛乳、米、小麦、などがよくセットで測られます。測定できるアレルゲンは100種類近くあり、アレルゲンとして特に疑わしいものが他にあるときには追加して測定します。

ランクが高い方が反応が強く、実際に症状も強いことが多いのですが、この数値が絶対ということではありません。数値は患者さんの血液に対する試薬の反応を示しているわけですが、数値が低くても実際にはアレルギー反応を起こすということもありますし、逆に数値が高くてもアレルギー症状が出ないこともあります。数値はあくまでも目安と思ってください。
ある物質に対してアレルギーであるかどうかの判断には、実際にアレルギー症状が出るかどうかということが一番重要です。診断については

食物アレルギー
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/39.html

を参考にしてください。

ある食物に対するアレルギーの診断が確定すれば、その食物は制限するのが基本です。ただ、どこまで厳密に制限するかは個々の患者さんによって異なります。ゆで卵や卵焼きなど卵そのものではアレルギー症状が出ても、ハンバーグのつなぎや揚げ物のコロモに入った卵、お菓子の材料として使われている卵などでは症状が出ないという場合もあります。口の周りなど卵が付いた部分の皮膚に起こる接触性のアレルギーなら、食べた後に口の周りをきれいにするだけでよいこともあります。仮に卵を食べられなくても、今の日本では他のタンパク源は豊富すぎるぐらいあり、卵を食べなくても栄養的には何の問題もありません。
食事に対してどこまで制限するかは担当の先生に相談してみてください。

全身性の食物アレルギーについては

卵アレルギー
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/93.html

も参考にしてください。

乳幼児期の食物アレルギーは、腸が成熟してくる4,5才頃には治ることが多く、ずっと食事制限をしなければならないの事はむしろ少ないと思ってよいでしょう。

なお、鶏肉については、確かに親鶏が卵を産むわけですが、卵アレルギーの人が鶏肉もだめということはありません。アレルギーに関しては卵と鶏肉は別のものと考えてください。

 

               徳永洋一 


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