もうじき11ヶ月になる男の子です。先月末、風邪をひいて病院に行き、お薬をもらい ました。熱は下がったのですが、その後鼻がつまって苦しそうなので耳鼻科に行った ところ「蓄膿症」と言われました。風邪でかかった時、朝起きたらいつもと違う黄色 い鼻水が出てたのでそのことを医師にも伝えていたんですが、その医師は鼻をみてく れませんでした。昼間は鼻水は出ませんが、夜、寝てから悪いみたいです。今飲み薬 と点鼻薬を使用しています。鼻水を吸い出していますが少ししか出てきません。こう いう状態なんですが長くかかるでしょうか?

「蓄膿症」は慢性、または急性の「副鼻腔炎」のことをいいます。副鼻腔と鼻の中を つなぐ通り道は狭いため、直接薬をつけたりするのが困難です。そのためいったん炎 症が起こると治りにくかったり、繰り返したり、慢性化したりすることもよくありま す。

 症状としては、汚い色のついた粘っこい鼻水や鼻づまりがあります。炎症が強い場合 は、頭痛や頬の痛みがくることもあります。急性副鼻腔炎の場合は発熱も伴います。 アレルギー性の副鼻腔炎もあり、この場合はアレルギー性鼻炎のようにクシャミや透 明な鼻水が出ます。

 小児科には鼻鏡など鼻の中を見る器具がないので、症状と後鼻漏(ノドをのぞいたと きに上から鼻水が流れてくるのが見える)があることで診断します。頭のレントゲン 写真で副鼻腔の異常が分かることもあります。耳鼻科では鼻の中の診察も行って診断 します。

 治療は、抗生剤、炎症止めなどの内服、鼻水の吸引、点鼻、鼻の吸入、鼻腔洗浄など を行います。内服薬以外の処置は、主に耳鼻科で行います。症状がひどい場合は、副 鼻腔に針を刺して洗浄する処置や、副鼻腔内の異常な粘膜を取る手術を行いますが、 小児では自然治癒も多いため、このような処置をすることはまれです。

 鼻水の吸引は、市販の吸引器具を使って自宅でもある程度できます。色々な種類のも のがあり、吸引器の鼻への当て方などでうまく吸引できたりできなかったりもするの で、上手な使い方は耳鼻科で聞いてみて下さい。また、鼻水が少ししか出ないのに鼻 づまりがある時は、鼻の中が腫れていることが考えられます。この場合は鼻の中のむ くみを取る点鼻や吸入が有効なこともあります。

 ご質問の方の場合は、急性副鼻腔炎が慢性化しかかっているのかも知れません。慢性 の場合には、少量の抗生剤を1〜3か月続けて内服する治療なども行います。いずれ にせよ、かなり時間をかけて治療する必要があります。

               徳永洋一 


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