平松大分県知事と井上別府市長のブリーフィング

                  1月26日(日)14時30分                   杉の井ホテル、プレスセンターにて            大分県広報広聴課志水課長の司会で始まりました
<知事>
 今日のお昼、私と井上市長による午餐会を、大分県からは議長をはじめ商工会議所の会頭のみなさんと出て、金大統領、外務大臣以下の方々をお招きして行いました。
 私から一村一品運動の地図と品物をお見せして説明申し上げたところ、たいへん、一村一品運動には深い感銘を受けたという話がありました。

 それからまた、大分のワールドカップサッカー場になるスタジアムの模型をみていただいたのですが、 今朝、朝食後に、金大統領と橋本総理に記念写真を撮ったのですが、その時に私はサッカーボールを持ってきまして、、、ま、ハップニングだったのですが、二人の名前のサインをしてくれ、と、お願いしましたら快く応じてくれまして、韓国大統領、金泳三と、今日の日付をつけて、内閣総理大臣、橋本龍太郎、と書いてくれました。ま、世界中に韓国大統領と日本の総理大臣がサインしたサッカーボールはたった一つしかないのですから、スタジアムができたらそこに飾っておきたい。
 また、毎年、1月に少年のコリア九州のサッカー試合があるが、彼らに大統領のサインを見せたあげたいと思っています。
 2002年のワールドカップサッカーが開催された時にはまた大分に来ていただきたい、とお願いしましたら、深くうなずいていました。

 食事の間に、大分県の三人の女性の方に琴の演奏を聴いていただきました。
 とらじという韓国の曲と、荒城の月、そらからさくらさくらを演奏しましたが、たいへん大統領はうつくしくきれいだ、と言われました。

 別府の美しい自然にたいへん感動された。
 朝、今日6時半に起きてジョギングをされて、もう40年近くやっていて、世界中どこのホテルに泊まっても行っているそうですが、別府の町は街並みもたいへんきれいに整備されていて今まで世界中に行ってジョギングをしてきたけど、一番感銘を受けたところの一つだ、と、おっしゃて別府の町がたいへん気に入られたようでした。

 前の晩の花火もたいへん美しかった、ということで別府市長に特に、すばらしかったと言っておられました。

 また立命館大学のアジア太平洋大学が別府で1999年に開学する予定でありますが、一学年で日本人の学生が400人、アジアからの学生が400人、全部で3200人の大学のことをご説明申し上げましたところ、それはたいへん素晴らしいアイディアだ、ということで深く感銘をされておられるようでありました。

会談の中で、大分県の焼酎をお湯で割って、かぼすを垂らして飲んでいただいたのですが、韓国には「ほうしん」というお酒がありますが、大統領にお帰りになったら「ほう酒」を送ってくださいとお願い申し上げましたら笑っておられました、、、本当に送って下さるかどうかわかりませんが、、、
 大分県は一村一品もあるけれどずいぶんたくさんお酒の種類がありますね、と申されてまして、非常に和気あいあいであるし、今回こられて非常に別府の町が気に入られたようでありました。


<井上市長>

今、知事さんが述べられた通りですが、別府に関しては、ロケーションもいいし、眺めもいいし、たいへん素晴らしかったとお褒めいただきました。
別府市としては日本一の応接間を目指して頑張っているところだ、とお話し申し上げたら、素晴らしいことだと話されてました。
昨日から今朝までいろんなエピソードがありますが、今朝ほどは知事さんがサッカーボールを出されてサインをしていただいた時のことですが、(サッカーボールを持ち上げながら)、橋本首相は、知事は私たちに仕事をさせるのがうまいなぁ、と、言っておられましたが、非常に和やかな一時をすごせました。

ま、そういうことが私としては印象に残ってます。


(質問)大統領の印象はどうですか?

 <知事>
 非常に穏やかな方ですが、別府の町にたいへん感銘を受けておられてまして、穏やかな中にも非常に強い芯をもっておられる方のような印象を受けました。
大統領は漁業の中に生まれ育った方のようで、何か地域の活性化に興味をもっておられるようでした。
 大分県は大分市に農村から人が集まってきて、農村を活性化させるために一村一品運動があるのだ、ということをにたいへん関心を持たれたようでした。
 穏やかの中に非常に強い芯のある方だ、と、お見受けしました。

<井上市長>
 知事さんのおっしゃる通り、誠実の中に芯の強い方だと感じられました。

 日本語がなたいへん上手であったようでした。なかなか日本語を話さないのですが、知事さんと私には時々日本語で応えてくれました。
それと大分県と別府のことをとてもよく調べておられて、別府がすでに木浦(もっぽ)と姉妹提携を結んでいること、群山商業と(別府商業が)姉妹(校)提携していたことなどもよく知っておられて、そういうことも話題の中に出てきました。

(質問)どういう日本語を使われましたか?

  <知事>
 空港について私が大統領の横にいて、大統領に、「大統領がこられると天気までよくなって、天気までが大統領を歓迎しているようですね」と申し上げたところ「そうですね、たいへんよかったですね」とすぐ返ってきました。
帰るときエレベータの前で、「ソウルに帰られたら頑張って下さい」と申し上げたら、「ソウルに帰ったら仕事がたくさん待っているんですよ」、と、そういう表現です。

日本人の我々が「ソウルに帰ったら仕事がたくさん待ってますよ」なんて英語に訳すのはなかなかですがすぐに返事が返ってきた、、、非常に日本語に習熟しておられる。

しかし、食事中であるとかすべて行事中は韓国語です。 我々の言うことがわかっていても応えは韓国語です。

(質問)温泉にはゆっくり入られなかったとか、、、

<知事>
 それでまぁ、今度は奥さんと一緒にゆっくり温泉に入りに来て下さい、たくさんいろんな種類の温泉がありますからと、申し上げましたら笑っておりましたけどね。。。

(質問)梶山官房長官の発言のことなど過去を問うようなこともあったと思いますが、その点どのように思われますか?

<知事>
私どもは未来志向と言いますか、これから21世紀に向けて韓国の子供たち、これから韓国を担う若者たちに日本をよく知っていただいて、これからの新しい日本と韓国の関係ができるようなスタートになるような日韓会談になって欲しいと思っております。そういったことで、ワールドカップサッカーが行われる大分で会談が行われたことはよいことではないか、と、思っております。
(サッカーボールを持ちながら)ま、ハップニングでこういうことにサインしてもらいましたが、、、大統領も高校時代でしたか?サッカーをやっておられたとかで、非常にサッカーに関心を持っておられて、大分のトリニティのことに質問があったりで、、、
 ま、全体的に立命館大学の話とか、セマウル運動と一村一品運動の話とか、私は過去の話と言うより前向きの話ととらえたところが多いので、、、。
反省すべきところは反省し、お互いに話し合っていくことが大切でしょう。

(質問)ワールドカップサッカーのことで話はでませんでしたか?

<知事>
朝、一緒に写真を撮るときに、両国ともバックアップするといことでありましたんで、成功のためにもご協力をよろしくお願いしたいという話は大統領にも申し上げておきました。

(質問)警備が厳しくて市民とのふれあいが少なかったようですが、、

<知事>
やはり地方で初めて行われる首脳会談ですから、一番大切なことは不慮の事故がないように安全に行われることが一番重要。
警備の都合上市民のみなさんにいろいろご迷惑をおかけしたかもしれませんがご理解はいただけたのではないか、と、思っておりますが、、、。

<井上市長>
地方で初めてといういことで、韓国外務省と日本の外務省の話し合いで、(一部聞き取れず)進めまして、知事さんがおっしゃったとおりある程度市民のみなさんにご理解をいただけたのではないか、と思っています。
 もし、何か起こりますと、なにもかも水の泡になってしまいますから。

ここでサッカーボールを持って写真を撮らせてくれました。

 で、誰かがいつサッカーボールのことを考えたんですか?
 と、聞いたら、知事は、「そりゃ、前の日から考えてたよ。隠してもっててね」(笑い)とニコニコ話してた。
 「総理は、本当によく人を使うなぁ(笑い)、なんていってたよ」

「子供たちが豊の国カップていうでしょう?あれでみせてあげるといいと思ってるんだ」
などと記者と和気あいあいと話が進み始めましたが、広報広聴課の志水課長からせかされて終わりました。
(今から大統領を見送りに空港へいきますので)

                         以上、文責 尾野徹