ニューCOARAとNNの評価

PC−VAN、Niftyともに会員数が50万人を越えたと言うし、インターネッ
トとの接続を考えているとのことで、この二大ネットの寡占化が進みつつあるよう
だった。そういったことからか、ニューCOARAとNNプロジェクトはそれぞれ見
学者が多くなってきたし、問い合わせも多い。それだけ地域ネットが苦しむのであっ
て、東京で電子ネットワーク懇談会例会があってそこで何故ニューCOARAになっ
たかを話せと言われた。運営上の問題で悩む地域は多いらしい。
NN連合は8月から富山から“ライナー富山”が加わり6局体制となった。より全国
性と多極性を強めたことになる。残る大きな地域は四国であって、愛媛、または、徳
島に脈が見受けられるので、なんとか全国列島を完成させたいものだ。
他方、九州内では秋に九州電気通信管理局の地域ネット交流会の呼びかけがあって参
加しニューCOARAのことなどを話した。が、大部分の方々は私達のような「情報
通信ネットワークを地域社会のインフラとして成立させる」悩みは持たぬようだっ
た。趣味や目的別のBBSとしての運営を楽しんでいる。大手ネットとのことはそれ
ほど気にならないようだった。
その秋、KARRNのインターネットの会合に呼ばれて同じく話したが、インター
ネット型の電子ネットワークを地域インフラにしようとする考えは好感を持って迎え
られたように思う。が、専用電話代がそれを妨げ、かつ、一般人のインターネット利
用不可のあせり・憤り・苦しみは既にインターネットを使えている方々にはわかり難
かったかもしれない。
大分ではソフトピア`93が10月の終わり行われたが、少々身びいきかもしれない
が、ますますコアラメンバーは自分たちのお祭りとして強烈に自己主張し始めている
ように思う。今年は、芸文短大の凍田先生と学生たちがコアラに書かれた発言を文字
放送に自動放送する仕組みを特別展示披露したりしたが、そこには事務局の出番は
ない。事務局は会員の人達が手作り参加できる場づくり、基盤づくりであって、会議
室単位やグループ毎に自分たちで納得する方式で参加する形態が昨年に引き続きます
ます強まっていく。
“手作り市民情報祭”そのもので、フレッシュバザール会議室作成のイラスト入り小
冊子は知事のメッセージもあって大好評、コアラNEO21クラブはマルチメディア
で自分たちの活動を紹介、コンピュータ愛好グループのモスラグループはプログラム
販売、、、、手作りのおにぎりやケーキを持ち寄るもの、NN地域からまたもや仕入
れた日本酒を試飲して楽しむもの、、、、どこもかしこもコアラだらけだし、コミュ
ニケーションがあるからこその楽しいネアカの雰囲気がいっぱい。ちょっと見た目に
は年齢層がごちゃ混ぜで職業も異なっていそうでどこに共通点があるのかわかりにく
い集団ではあるが、コミュニケーションが共通マインドをつくり、新コミュニティを
出現させている。そして互いがレスポンスを貰える喜び、レスポンスを差し出す喜
び、他人から自分の存在を肯定的に認めて貰える喜びを知っているし、それを積み重
ねあって自分への自信を少なからず漂わせている。
これから先の未来、コアラ、いや、ニューCOARAがハイパーコアラになって、
もっと楽で簡単に使えるようになったなら、このソフトピアは夏の鶴崎踊り大会や、
火の海祭りを越えるお祭りを実現し新しいより大きなコミュニティを作り出すに違い
ない。
それも、電子会議で見られるグループメディアの特性そのままに、見るだけの受け身
的参加から、自主性を持った自己表現・自己主張が当たり前の人達で構成されて文字
どおり市民参加型の手作り情報大祭になりそうだ。
海の向こうでは、日出会議、別府湾会議に参加したハワード・ラインゴールドがそれ
を「バーチャル・コミュニティ」と表現して本を出版したとのこと。そのジャパンの
項は8割方コアラのことばかりらしく、浜野さんは「あの本はおかしい。日本には
ネットワークはコアラしかないみたいだ」などと笑いながら言う。
シンガポールの国家コンピュータ庁の方々も大分見学にやってきた。IT2000
プロジェクトで光ファイバーで電子ネットワークをつくろうとしているが、上からの
政策押しつけがきついのか、コアラのような市民主導型の電子コミュニティにとても
興味を持つという。ぜひともシンガポールに来てくれ、等と言って帰ったっけ。彼ら
には94年3月に行われるハイパーネットワーク別府湾会議`94に来て貰おう、ラ
インゴールドもまた今回やってくるだろう。

そうそう、海外のことでは韓国のことも忘れてはならない。少し過去にさかのぼって
紹介しよう。

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