2004.7.9


 

アメリカバイソン対シロサイ

<担当>角 健吾

◆生きて行く為のテリトリー

 春にサファリゾーンをリニューアルしてから、草食動物セクションは数多くの動物たちが生活をしています。草原が夏色に変わって、新しいセクションにもなれてきた動物たちは、それぞれのテリトリーをもち生活をしています。
しかし、時には種の違う動物たちが出会い、野生の世界さながらのドラマを見せることがあります。


◆シロサイVSバイソン、丘の上の決闘

 あるときアメリカバイソンとシロサイが出会いました。いつもは出会ってもどちらかが戦いを避けるのですが、今回は虫の居所が悪いのか、どちらも一歩も引きません。シロサイもアメリカバイソンも突進力が自慢の強い動物ですが、戦えばシロサイの方が一枚上手で圧倒的に強いはずです。
しかし、ここから動物の野生の知恵を感じた瞬間でした。出会った場所の横には大きな丘があります。どちらも突進のタイミングをはかって近づいたり離れたり、見合ったままなかなか大きな動きはありません。ところが次の瞬間にアメリカバイソンが丘を駆け上がりました。シロサイも負けじと後を追います。しかしバイソンは逃げたわけではなく、丘の途中でくるっと向きを変えたのです。シロサイはアメリカバイソンのその動きにおどろき、その場に立ち止まりました。




大きなシロサイ




アメリカバイソンは丘の上、シロサイは丘の下から駆け上がるといった状態。バイソンは傾斜を利用して丘の上から威圧感を出していたのです。結果的にはシロサイがアメリカバイソンを追い払った形になったのですが、地形を利用し自分の力以上に、精神的にも肉体的にもプレッシャーを与えるアメリカバイソン。
私は、これは野生動物が生きていくためにテリトリーを活用した知恵だと感じました。




やはり大きいアメリカバイソン!



◆広々とした草原は生きて行く為のテリトリー

 第3セクションの草食動物ゾーンには、多くの草食動物が住み分け(テリトリー)して、のびのびイキイキ暮らしています。アフリカのサバンナをほうふつとさせる光景が広がっています。この草原で子どもたちが生まれ、草むらが生まれたばかりの赤ちゃんを外敵から守るなど、草原が子どもたちを育てます。草食ゾーンを見ていると、私たちを含め動物は「大地に生かされているな」と感じます。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)