2004.6.11


 

バレリーナのように 〜ゾウの足の不思議〜

<担当>角 健吾

◆大食漢なバレリーナ

 今回は前回に続いて素朴な疑問の第2段として『ゾウの足音』についてお話をしたいと思います。

ゾウはジャングルバスに近寄ってくるときにも気配もなく近くにいます。あんな大きな体をしているのになぜ?振り返るといつの間にかそばにいるといった感じです。
どうしてゾウは足音をたてないのか、不思議ですよね。





こんなに大きければ足音もドスーンドスーンと??

 

◆バレリーナのように指先で歩くゾウ

 なぜ、足音がしないのか担当者に聞いてみると、実はゾウは指先で立っていたのです。とはいっても外見ではわかりません。骨格を見ると指先立ちをしていたのです。指先立ちをして、地面との間にやわらかいクッションの役目をする肉でおおっているのです。

人間が忍び足をする時、指先歩きをしますよね。
ゾウも同じようには通常でも骨格は指先立ちをして大きな身体でも足音がしないのです。大きな体のバレリーナといった感じでしょうか。
手のひらで机をたたくのと、指先で机をたたくのでは音がまったく違いますよね。

 



こう見えても爪先立ち!!?

 


◆想ゾウに反するゾウの性格

 現在ゾウやキリンなどサファリの動物はすべて、広々とした動物ゾーンで自由にのびのびと生活しています。そのためゾウはおやつがなくなったり、おやつがあっても他の動物のおやつに興味ある時、近くのシマウマなどの餌場にそっと近づいておやつを食べています。

面白いのが担当者からゾウが『それはシマウマのだからだめだよ』と怒られると、4頭のゾウたちがいっせいに担当者から逃げるように走りだします。私はゾウが向かってくる前方に撮影ポイントを設けていたので、そのゾウたちを正面から見ることができました。  
走ってくるゾウの鼻や牙にはしっかりとシマウマのおやつ(牧草)がたっぷりとキープしてあるではありませんか!ゾウたちの意外な面の決定的瞬間です。




だってお腹が減ったんだもん!怒られても草は離さないゾウ!



 またさっきまで自分たちのおやつを食べていたゾウたちは、ジャングルバスが来ると鼻と牙のすき間に自分たちのおやつをキープしてジャングルバスのペレットを食べに来るのです。ペレットを食べたかと思えば、自分のキ−プの草を食べたり、草を食べたかと思えばジャングルバスからペレットを食べたりといそがしく動きます。

しっかりと自分の分をキープしているところなど、なにか大きな子どもみたいな面白みを感じます。
ゾウは、大きな体でも繊細で、それでいて足音もさせません。すこし欲張りだったりしますが、かなり想像に反する動物ということがわかります。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)