2004.2.27


 

百獣の王とネコ

<担当>角 健吾

アフリカの大草原に君臨する百獣の王「ライオン」。多くの国で王家の象徴とされてきました。一方、マンガやドラマの縁側のシーンに欠かせない平和な日々の象徴「タマやミケ」。

意外に思われるかもしれませんが、ライオンやトラはネコの仲間なのです。あのどう猛な動物たちが、家庭で飼われているかわいらしいネコの仲間とは信じられないかもしれませんが、ライオンやトラの赤ちゃんを見ているとそれも納得してしまいます。


◆完璧な進化を遂げたネコ族◆
ライオンやトラは動物分類学上、食肉目ネコ科と分類されています。
食肉目に分類される動物の特徴としては、門歯と犬歯が発達しており、獲物の肉を切り裂くために、ハサミのような臼歯(裂肉歯)を備え、他の動物を捕らえて食べるのに適した構造をしています。

また、遠くの獲物を探し出すために嗅覚、視覚、聴覚にも優れ、補食動物として完璧な進化をとけた種なのです。



百獣の王ライオンのメス


◆木登りライオンに水遊びトラ◆
 トラもライオンも同じ大型猫の仲間ですが、ネコは木登りをしますよね、当園のライオンも木登りをします。しかしトラは、木登りはしません。ネコとライオンは水遊びをしませんが、トラは水遊びをします。 同じネコの仲間でも、違った習性をもっています。

雄のトラのテリトリーは4、5匹の雌のテリトリーと重なりますが、雄同士がテリトリーを分かち合うことはありません。常に単独で行動します。

ライオンは『プライド』と呼ばれる血縁関係にある雌を中心に群れを作って生活しています。この習性ははイエネコにも見られます。




犬より弱いけどプライドは高い


◆王者のプライド受け継いだネコ◆
ペットの代表といえばネコか犬ですよね。両者はよく比較の対象にされます。そして、ふと思うことがあります。

百獣の王(ライオン)や森林の王者(トラ)とよばれる肉食動物の仲間のネコはどうして犬より弱いのか。ネコは犬よりも小さく、力も弱い気がします。野性の世界では、ネコ科の動物はライオンやトラ、イヌ科の動物はハイエナやリカオンといった動物になるのです。

イヌ科の動物は群れて生活をします。単独行動をするネコ科の動物は、集団で行動するハイエナやリカオンと争うと時々負けることもあるそうです。

ネコは古代エジプト時代に人間と共存する道を選びました。しかし人にこびず、気ままに生活する猫は『百獣の王』の仲間というプライドを今も持ち続けているようにも見えます。
イヌみたいに人になつかなくても、ネズミを捕まえたり、神秘性やかわいらしさを魅力に、人間と共存し繁栄して行ったと考えられます。




森林の王者トラ


きっと、ネコ好きには言いがたい魅力があるのでしよう。今度当園にオープンする新施設・世界の名猫館でその魅力に触れてみて下さい。

◆あなたのネコ物語を◆
犬派ネコ派と良く比べますが、それぞれペットとして良い面があるみたいです。 犬は人間の友として、生活に欠かせない役割をはたしています。それに比べて、ネコは自分勝手で気まぐれ(ニャン格)でペットとしては向かないように思えますが、ネコ好きにとっては、この身勝手さや気まぐれとコミュニケーションすることがとても癒されるみたいです。

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アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)