2004.1.9


 

ロッキー山脈の妖精 〜シロイワヤギの習性〜

<担当>角 健吾

 みなさん九州初公開のシロイワヤギはご覧になりましたか?
今では、1番見晴らしいのいい岩山に彼らは堂々と立ち、私たちスタッフを見ています。

 公開当初は新しい場所に戸惑い、落ち着きがありませんでした。
シロイワヤギは集団で行動します。1頭が私達の足音でさえ驚くと、全頭のシロイワヤギも走り回ります。少し落ち着いたとしても、1頭のシロイワヤギが何かの弾みで驚き走り出すと・・・先ほどのくり返しです。

 最初はそのくり返しでしたが、二日ほどでその場に馴れ、シロイワヤギたちは色々な行動を取る余裕がでてきたようです。 見晴らしがよい岩場を見つけるとすぐ登っては周りを観察します。やはり山岳動物なので高いものに登りたい習性があるようです。




ふわふわのシロイワヤギ


 シロイワヤギがいるコーナーは、私たちが正面から間近に観察できるようにオープンになっており、その周りの高い岩場は私たちが見てもかなり険しい為、そこから先へは行けない様になっています。

 しかし、シロイワヤギは高い岩場に登るとさらに上の岩場を見上げていました。何歩か下がり前へ何歩か歩き、上を見上げます。また何歩か下がってはまた前へ出てきて上を見ます。

私は「あの行動は何?」とスタッフに尋ねました。
この行動は山岳動物特有の動きで、今いる岩場から自分たちが助走をつけて飛び、さらに上へ行けるかどうか歩幅を測っているとの事でした。何度も前へ後ろへと歩幅を測り、測り終えたのか体全体を低くし飛び上がるそぶりを見せました。

私たちスタッフは慌てました。到底上がれないと思われる岩場を飛び越えて上へ登っていった場合、シロイワヤギを元の場所に戻すのは大変です。「上を見ちゃだめ!飛び出しちゃダメ!」とスタッフは言いました。そのシロイワヤギは上に登るのは困難だと判断したのでしょうか、ひとまずその行動は見られなくなりました。





上がれないか皆できょろきょろ…


最近シロイワヤギは新しい場所に馴れてきたようで、とても落ち着いてきましたが、時に歩幅を測るそぶりをみると、まだまだ山の頂上への思いは諦めていないようです。
シロイワヤギは冒険心が強く、妖精と呼ばれる由縁はただかわいいだけでなく、とても動物が行けないだろうと思われるところでも行動できる不思議な能力を持っているからかもしれません。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)