2003.12.5


 

名前で呼ぼう!

<担当>角 健吾

以前からアニマルトピックスで動物たちを紹介するときスタッフが動物を名前で呼んでいたのは皆さんご存知かと思います。

当園ではほとんどの動物に名前を付けています。
名前と言うものはあるものを区別する時、又分けるときに必要不可欠なものです。しかし何度もその名を呼ぶ行為の中に、便利さだけではないスタッフの思いや愛着が見て取れます。

私がクマ担当になって2、3か月は、動物の顔の違いがわかりませんでした。 先輩の飼育スタッフがそれぞれ1頭1頭の名前を呼ぶことに憧れを感じていました。エサのあげ方さえもそれぞれ違いました。同じ食べ物でも形や大きさで食べられなくなる個体もいます。大きな形だと食べないものも小さくちぎってあげると残さずに食べるといった感じです。

担当者同士、「シラナミは今日食欲がないな」とか「シラギクがまたいたずらをしているよ」など名前を呼びながら会話しているのを聞いて、どの個体の事を言っているのか全くわかりませんでした。


サイは力強いイメージで


しかし担当動物への愛情が育っていくに従い、自然と顔と名前が合ってきました。 飼育スタッフと一緒に仕事をしていると、動物の名前をなんども呼んで話しかけるスタッフたちがいます。

大半は動物との会話にはなっていないので、独り言ということになってしまうのですが、 そばから離れていく動物に対して「おいおい、○○どこへいっているの?」とか、よくエサを残していた動物が残さず食べていた時に「○○、たくさん食べたなぁ」とか、人工哺育のシマウマにもエサをあげながら「うまいか?うまいか?」などとやさしく声をかけています。怒るときでさえも『バーバラ!なにしてんだ』と名前でよびます。

その動物の名は担当者が持っているイメージでつけられたものもあります。当時のサイ担当者は大きく、力強さのあるサイもイメージから日本の船艦の名を付けました。『ウンリュウ』、『ヒリュウ』、『ヤマト』などです。



キリンはハイカラな名前?


キリンなどは、タレントからとったものもありました。『ミヤコ』『ハルミ』などです。

私たちも親から一字をもらって名付けられたりするように、名付け方にも決まりがあるものもいます。キリンなどは母親の文字の1字を受け継ぐこと。文字数は3〜5文字でカタカナ表記と決めています。キリンを例にあげると『ミヤコ』の子『ミヤビ』その子『ミリン』といった感じです。



担当者に甘えるキリン


27年間、たくさんの命が生まれ、何百通りの名前を生み出し、その中から頭を抱えながら選び名付けていきました。長い名前の動物もいつのまにやら短縮され呼ばれるようになるものもいますが、スタッフは頭を振り絞りながらつけた名前です。

動物が自分の名前を覚えているわけではありませんが、でも担当者は自分たちが名付けた名前をいつも自然と呼びたくなるのです。

名前を呼ぶことが、動物に対する最初のコミュニケーションであり、愛情の証でもあるのです。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アフリカンサファリでの動物の最新情報をお届けするアニマルトピックス。毎週金曜日に更新されますのでお楽しみに!