2003.10.3

 

スタッフの密かな思い(前編)  〜シマウマの人工哺育〜

<担当>角 健吾

現在、草食動物の担当が「シマウマの人工哺育」に取り組んでいます。

 今年2頭のシマウマの赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんは2頭とも元気なのですが残念なことに1頭のお母さんは病気の為、幼い赤ちゃんを残し死んでしまいました。

シマウマ赤ちゃんはとても甘えん坊です。生まれてから約2年間お母さんにべったりとくっついています。
1頭残った赤ちゃんを、そのまま見過ごす事などできるわけがありません。スタッフは当園ではほとんど前例のない「シマウマの人工哺育」を試みる事にしました。

 まずスタッフが試みた事はミルクを飲んでもうことです。タダでさえ怖がり屋のシマウマなので飲まないと思いあげてみると、なんと驚きあばれたもののミルクはきちんと飲んだそうです。

私はその話を聞き、すぐに赤ちゃんがミルクを飲む瞬間を撮影にいきました。


ごくごく‥


 スタッフが大きな哺乳瓶に二リットルのミルクを作っていました。もちろんのみ口も人間の親指ほどありビックサイズです。
  私の頭の中ではスタッフがその哺乳瓶を持って、シマウマにミルクをあげるのを想像していました。

  ところが、スタッフはシマウマの赤ちゃんに近づくと、大きなトレイにその哺乳瓶からミルクをいれて飲ませていたのです。
  私が「哺乳瓶であげないの?」と聞くとスタッフは「普通の赤ちゃんは哺乳瓶で飲むのだけど、この赤ちゃんはトレイに移さないと飲まない。すごく手のかからない良い子なんだよ」と言っていました。

シマウマはスタッフの傍で、安心して「ズーズズズッ」と大きな音を立て強い吸引力で飲んでいました。トレイが空になると、スタッフの体に顔を押し付け「もっともっと」と催促をしていました。



もっと〜!!!


 今はこのように馴れていますが、初めから馴れていたわけではありません。

始めはスタッフが近寄ると逃げたり、時には噛み付いてきたり、後ろ足で蹴り上げたりする事もあったそうです。
「大丈夫だよ。怖がらなくて良いよ」とやさしく声を掛けながら何度も何度も接しているうちに、28日目から徐々に驚かずにミルクを飲んでくれるようになったそうです。

  しかし「ほっ」としているのもつかの間でした。  つづく

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp


アフリカンサファリの獣医・神田先生のインタビューをコアラTVで見ることができます。月に一度インタビューするのでそちらもお楽しみに。
(コアラTVはADSLの方対応です。視聴するにはRealPlayer か Shockwaveが必要です)
第一回目の放送はコチラから>>  第ニ回目の放送コチラから>> 


アフリカンサファリさんの協力で動物の最新情報をお届けするアニマルトピックス。毎週月曜日に更新されますのでお楽しみに!