2003.9.5

 

旅立ちの時  〜自立への第一歩〜

<担当>角 健吾
 新しい命が誕生している中、厳しいおきてから、群れを旅立とうとする野生動物。
 今回紹介する動物はアニマルトピックスでも、たびたび登場している『ブラックバック』です。 力の強いオスがすべてのメスを手に入れる社会構造が見事に形成されています。

 今年の5月に生まれたブラックバックの赤ちゃんは、すくすくとお母さんに寄り添い生活してきました。その当時の雄のリーダーが赤ちゃんのお父さんでした。
 数日後、赤ちゃんの父親は病気の為他界。王不在のメスの群れを同等の力を持つ雄が王座を巡り戦いを繰り広げました。(2頭の騎士〜見守るメス〜参照)これは5月の頃でした。 その後4ヶ月を経て再び王座の入れ替わりがありました。

 『ブラックバック』の社会構造は、王座が入れ替わり自分の子でない子どもでも、群れの中で守り育てます。


一度は離れていった子どもがまた母親に近づいて、
雄が威嚇しているところ


 しかし、子どもが雄の場合、ある程度の月日がたつと、王は自分の子であろうとなかろうと群れから追い出します。 王にとって雄の子どもは、子どもであっても成長すると自分の王座を脅かす脅威となる為です。
 
  子どもはお母さんの群れに戻ろうとするのですが、その様子を見ている王は絶対に近づく事を許しません。 その子どもの前に立ち耳を下げ威嚇のポーズを示します。それでも近づいてくる場合は、角で突きにかかります。


次の王座をねらう通称チャレンジャー。

 そんなやり取りが何日も何日も続いた後、子どもは群れのおきてを知り、群れから離れ大人への第一歩を踏み出すのです。

  動物の誕生には、無事に生まれてきて良かったという飼育スタッフの『喜び』があります。しかし、いつの日か直面する動物社会の厳しさにも直面します。
  荒波を乗り越え生きていっている動物たちの姿は、なんら私たちと変わらないと感じてしまいます。  

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp


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