2003.8.1

 

氷の中の好物  〜 食べる為の驚くべき行動 〜

<担当>角 健吾
 梅雨も明け暑い日が続いています。
先日、アライグマやビーバー等に、氷のプレゼントをしました。この企画は、大暑の日を前に行いました。動物たちにあげる氷といってもただの氷ではありません。
高さ40センチ、幅30センチの大きな氷のかたまりです。その中には動物たちの大好きなさつまいもやミカン、ブドウなどが入っています。

 暑い日に動物たちに少しでも涼んでもらおうと思ったこの企画ですが、じつは動物たちが生まれて始めて出会う『氷』と言うものにどんな反応を示すのかを観察するのも私の大きな目的でした。
 動物によっては、『氷』に対して期待以上の様々な反応を示しました。


『氷』をアライグマの近くに入れると恐れもせず、すぐに『氷』の中のくだものをとろうと一生懸命。小さな手で何度も何度もワイパーのよう動かしにこすったり、舌を出しで舐めたりと『氷』を溶かしています。
手や舌で『氷』に触れているときは冷たさを感じないのか夢中なのですが、真剣になりすぎて、『氷』で滑ってバランスを崩し、顔や首筋に『氷』が触れた途端、びっくりして『氷』から離れます。


 でも、くだものの誘惑には勝てないようです。また、『氷』に近づいてはくだものを取ろうとがんばります。


 ビーバーは最初、水に浮かぶ『氷』のかたまりには無関心でしたが、中にくだものが入っている事に気付いてなのか、冷たい『氷』に興味津々。
中身がわかっても、『氷』に包まれていてなかなかくだものを食べる事ができません。

するとビーバーは、『氷』を頭で押しながら泳ぎはじめました。まるで、プールでビート板を使って泳ぐ子どものようです。
最初はエサを巣に運んでいる為かと思っていましたが、ビーバーの部屋は通り過ぎては、いったりきたりと泳いでいます。
じつはビーバー、頭でこおりを押しながら水の流れでこおりをとかし、くだものを食べやすくしていたのです。


知恵を出しながら欲しいものを手に入れることこそ、動物が生存できる為の大切な知恵なのです。  
水の流れでこおりをとかす事をどこで覚えたのか、期待していた以上の動物の行動に驚かされました。

 

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