2003.6.27

 

『サバンナの貴公子』の珍騒動 〜動物の心のケア〜

<担当>角 健吾

 飼育スタッフの仕事は動物同士の相性にも気を使います。のびのびと動物が生活する為にはストレスをためないように、彼らの環境や精神的なケアも必要です。

 今回、サバンナの貴公子『イボイノシシ』が起こした珍騒動をご紹介します。

 サバンナの貴公子という呼称は走る時に、シッポと背筋をピンと伸ばして走る姿や、食事のとき前足を曲げる行儀のよい姿から呼ばれています。
『イボイノシシ』の名の通り顔にはイボのような突起が数個あり、一度見たら忘れられないほどのインパクトがあります。


 草原に登場した当時は、落ち着かずセクションを走り回っていた時期がありました。
『イボイノシシ』が生活しているエリアには、『ボンゴ』、『アフリカゾウ』、『シロサイ』、『ブラックバック』などの多数の動物たちが生活しています。ほとんどの動物は新しい仲間をスムーズに受け入れたのですが、とても戸惑った動物がいます。

 その動物はよりによって体の大きい『アフリカゾウ』でした。

 『イボイノシシ』を見た途端すごい剣幕で動きまわり、周りにある大きな石を牙や鼻で転がしてしまったようです。その興奮状態はベテランのゾウ担当でさえ初めての経験だったそうです。何が『ゾウ』をあんなに興奮させたのか。

 原因は『イボイノシシ』の体臭説が濃厚です。鼻の長いゾウはにおいに敏感で『イボイノシシ』のにおいを受け入れないほど強烈に感じるのでしょう。


 いつもゾウ舎からセクションへ向かう通り道には必ず『イボイノシシ』がいる場所を通らなければなりません。『ゾウ』たちは『イボイノシシ』のにおいがついている場所はさけるように通るほどの徹底ぶりです。

 現在でもゾウスタッフは、『ゾウ』がストレスにならないように『イボイノシシ』のにおいには細心の注意をはらい環境整備をしています。

 そんなスタッフの苦労やゾウの繊細な神経など、『イボイノシシ』はお構いなしです。今日も自分の縄張りを主張するかのようにシッポを立てて走り回ったり、泥遊びを楽しんだりしています。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp


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