2003.3.7

静かなるトラ
〜その魅力〜
<担当>角 健吾

 

 先週の紹介したとおり、ベンガルトラには、なかなか近づくことが出来ません。しかし、じっくりと観察でき、カメラに収めることができる方法が1つだけあります。それは、当園の『ジャングルバス』です。
 動物型のバスで、間近に観察できます。バスでは、動物たちの生活や食事をする姿を、われわれの五感で間近に感じることが出来ます。

 

 

 動物がエサを食べるという一つの動作から、動物たちの性格や力関係など観察できます。

 同じ肉食動物のライオンとトラでさえ食べる直前の行動に違いがあります。

 『ライオン』はエサを食べる時、エサの匂いがすると、いてもたってもいられなくなるようで、激しく動き周ります。中には声をあげるライオンもいます。
 しかし、『トラ』は違います。同じネコ科の動物でも行動がまったく違うのです。
エサが近づくと、すぐには動かず「ジッ」と静かに体を低くして見つめて狙い、そして飛びつきます。

 サファリの動物達は、夕方になると動物舎という動物自身の家に戻ります。そこで晩御飯を食べるときも、同じような行動をします。
ライオンは、晩御飯の匂いがすると、左右に行ったりきたりしながら「早くちょうだい」と言わんばかりに動き回ります。
 一方トラは部屋の隅に『ジッ』として、スタッフの様子を観察しています。そしてエサを入れた途端に「バッ」と飛び出してきて食べるのです。 興味がないような雰囲気を出しながら、実は相手が油断するのを静かに待ち、油断したところを狙うのです。まさにハンティングです。 エサを狙う『トラ』は、体を低くし、いつでも飛び出せる体勢で、ジッとしています。   
体の隅々にも力があふれている感じがします。それが一瞬のうちに爆発して、エサを狙います。

 『ライオン』のように動きがあると、「あっ、興奮しているな、注意しよう」と心の準備をもつことが出来ますが、『トラ』のように次の動きを判断できにくいものは、常に神経を使って『トラ』の動きを見ていなければ、判断が遅れてしまいます。

 

 トラ担当のスタッフも、油断する事はできません。ここに、『トラ』の恐ろしさと同時に、魅了を感じます。

 その野生の能力を、ジャングルバスでは間近に、しかも安心して観察することが出来ます。ぜひ、トラの表情を体験してください。

 もしかしたら、あなたを狙っているのかもしれません。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp


アフリカンサファリの獣医・神田先生のインタビューをコアラTVで見ることができます。月に一度インタビューするのでそちらもお楽しみに。
(コアラTVはADSLの方対応です。視聴するにはRealPlayer か Shockwaveが必要です)
第一回目の放送はコチラから>>  第ニ回目の放送はコチラから>> 


アフリカンサファリさんの協力で動物の最新情報をお届けするアニマルトピックス。毎週月曜日に更新されますのでお楽しみに!