2002.7.9

 

スズメのジョージ〜動物を育てるということ〜

 <担当>角 健吾

 夏が近づいています。
耳を澄ますと、色々な音や声が聞こえてきます。風の音、ライオンやゾウの声のほかに、ツバメやスズメ、うぐいすなど鳥たちの声も聞こえます。
 そんな当園に、一匹のスズメがやってきました。 道端に小さくうずくまっているところを拾われてきたのです。 巣から落てきたのかと思い、周りを見渡しましたが、巣はありませんでした。
 それは、飛ぶことすらできない、スズメの雛でした。 このままほっといていたら、体力がなくなり死んでしまうと思ったスタッフが、元気になるまで育てることになりました。


<手のひらにのってくるジョージ>



<3メートル離れたところからジャンプ!>

 


<肩の上に乗るジョージ>

 現在『ジョージ』と名づけられ、私たちスタッフに安らぎを与えてくれるスズメです。
 スタッフによって時間が有ればエサをピンセットで口に運んでもらったり、綿棒に水を含ませて飲ませてもらったり、『育ての親』の堀江恭子さんの家に連れ帰ってお世話もされて、可愛がられました。
 そのかいあってかすくすくと、元気に育っていきました。 自分の名前を呼ばれると「ピィピィピィ」と甲高い声で鳴きながら羽ばたきます。
 鳥かごを開けると、「待っていました!」とばかりにかごから出て、体に飛び乗ってきます。
とくに、頭の上が好きで、ちょっこんと頭におとなしくのっています。
堀江さんの自宅では、特に『直毛』の旦那さんの頭にのってくるそうです。

 旦那さんにのってくる理由は、直毛だからでしょうか?
 髪の毛が、鳥の巣や草むらのようで落ち着くのでしょう
恭子さんが名前を呼ぶと3m離れた場所からでも、飛んできます。
 こんなに間近に、そして人になれているスズメを私は見たことがありません。
近寄れば、遠くに逃げていくスズメしか知らない私は、このように飛んでくるのをみて、感動を覚えました。手乗り文鳥ならぬ、手乗りスズメです。
 ところが、元気になった『ジョージ』には、生まれつきなのか、落ちた衝撃でなのか、片足の関節が曲がらなくなっていて、木にとまる事ができなかったのです。 自然に還しても生き延びることができるか心配です。
 堀江さんは、一生『ジョージ』の面倒をみることを決めました。 動物を育てることは、ただ端に可愛いからという理由だけではできません。 毎日エサを用意し、一緒に遊び、私たちの生活の一部としてずっとお世話をしなければいけないことをふまえて、変わらぬ愛情で育てなければなりません。

どの動物も同じです。
ゾウもライオンも、キリンもそして、スズメの『ジョージ』もです。


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