2002.6.10

 

見る、聞く全てが初体験 〜世界四大珍獣ボンゴ〜

 <担当>角 健吾
 アフリカンサファリでは、今年もたくさんの動物が誕生しています。
 アメリカバイソンやキリン、ラマなど、そして『ボンゴ』にも赤ちゃんが誕生しました。当園のボンゴは、成獣のオス1頭、メスが4頭、そして去年と今年生まれたオスの2頭が生活しています。
 今年1月31日に生まれた、ボンゴの赤ちゃんの名は『リンドウ』と言う男の子です。お父さんは『タケ』、お母さんは『サクラ』と、ボンゴの名前は植物の名からきています。
 みなさんは、世界四大珍獣の一つと云われているボンゴをご存知ですか?ボンゴは、私が当園に入社するまで、辞典やテレビでも見たことのない、まったく知らない動物でした。 太陽の光に照らされて、体毛が赤栗毛に輝いて見える美しさは、1度見ると忘れることができません。



ボンゴの親子

 動物の体の色は程度の違いこそあれ、ほとんどが保護色でボンゴの赤栗毛は、アフリカの大地の色と、ほとんど同じなんです。
 これも天敵から、自分を守る術が生んだ色彩なのでしょうか。頭には雌雄に問わず、一回転半ほどねじれた大きな角を二本持っています。輝く赤栗毛の体、頭には大きな曲線を描いた角、そして涼しげな顔をしているボンゴが、緑の草原にたたずむ姿を見ますと、別名『森の貴婦人』と呼ばれている理由がわかります。
 

日本でも3ヶ所の動物園でしか生活しておらず、生態もあまり知られていません。
私自身、ボンゴの生態を知らずに、恥ずかしい思いをしたことがあります。ボンゴの赤栗色に輝く体には通常、縦に白のラインが10本から12本ほどあると動物辞典には書いてありました。しかし、『リンドウ』が生まれた時、体に15本の白いラインが走っていました。知っている限りでは、多くても12本と思っていた私は「新種か?」と思いました。その後、慌てて色々な書物を見たところ、15本まで白い線が入ることもあるそうなのです。またこんなことがありました。
当園にやってきた時のボンゴは、とても背中が丸い動物だなぁと感じていました。




リンドウ

ある時、先輩のスタッフとボンゴにエサをあげに行ったところ、私がいつも目にするボンゴとは違って、背中が丸くありません。同じボンゴかと思って「あれ、ボンゴって背中が丸くありませんでした」と尋ねると、先輩は笑いながら「ボンゴは警戒すると、背中を丸くするんだよ」と言いました。つまり、背を丸めた状態は、いつでも走り出すことが可能な体勢をつくっていたことになり私はボンゴに、警戒されていたということなのです。先輩は、ボンゴの担当でもあります。ボンゴも心を許しているのでしょう。
なじみのない動物だけに知らないことがたくさんあります。
ボンゴは、その美しさと森の奥深くに住むことから『森の貴婦人』と呼ばれています。しかし、私は何を思ったのか、ボンゴが来てからしばらくの間、『夜の貴婦人』と間違って覚えていました。しかも、間違って覚えた事を他のスタッフへ自慢気に教えてしまいました。ですから、ボンゴが来てしばらくの間、何人かのスタッフはボンゴのことを『夜の貴婦人』と思っていたのではないかと反省しています。 
 世界には、いまだ発見されていない新種の動物がいるでしょう。
私には新種を見つけることは出来ませんが、現在サファリで生活している動物たちの私しか発見できないことを、このトピックスで伝えることが出来たらいいなぁと考えています。
 みなさんがこのトピックスを読んで、何かを感じていただければ、それが私の喜びです。
ぜひ、このトピックスを読んで、感じたこと、疑問に思ったことがありましたら、お気軽にメールをしてください。



メールアドレス lion@africansafari.co.jp

 


アフリカンサファリの獣医・神田先生のインタビューをコアラTVで見ることができます。月に一度インタビューするのでそちらもお楽しみに。
(コアラTVはADSLの方対応です。視聴するにはRealPlayer か Shockwaveが必要です)
第一回目の放送はコチラから>>  第ニ回目の放送はコチラから>> 


アフリカンサファリさんの協力で動物の最新情報をお届けするアニマルトピックス。毎週月曜日に更新されますのでお楽しみに!