2002.5.20

飼育担当者に求められること(エサ編)
 <担当>角 健吾

 前回、動物たちは、私達と同じように1頭1頭名前があり、仕事は第一に名前を覚えることで、動物の性格がわかり、動物たちを身近に感じるようになっていくという話をしました。
 飼育担当者の仕事には、動物舎の掃除、エサの調理、調合、健康管理など様々です。動物のエサは多くの種類があります。



栄養価が高いチモシー


ルーサン

 例えば、「チモシ-」、「ルーサン」、「スーダン」、「野草」、「牧草」と呼ばれる数多くの草があります。「チモシー」は一番に刈ったものは大きい実もついて、栄養価が高く、消化しやすい植物です。
 また、ゾウが食べる野草など、笹が入っており繊維質が多く、下痢止めの作用があります。 この草は見た目がほとんど同じですが、香りや味が違います。噛むと甘味が感じられ、その度合いによって動物たちも好みが違うようです。サファリでは5種類ですが、このほかにも何十という草の種類があります。季節によってその時期の果物をあげたり、イモ、とうもろこしをつぶし乾燥させた『フレーク』などもあげます。好き嫌いをするものもいますが、嫌いなものでも何とか食べてもらおうと努力をします。
 例えばサイは、牧草と、ヘイキューブ(牧草を固めサイコロ状に食べやすくしたもの)、ふすま(小麦の粉末)、そしてしょうゆ粕を与えています。このしょうゆかすは、1枚が30cm四方の正方形の板状に加工してあります。それを約5センチの真四角に切り、6枚ほど与えます。しょうゆかすの効果は、塩分をとり、水分補給を促すことで、新陳代謝を促進させる作用があるのです。
 しょうゆかすが嫌いなのは「ティナ」や「ウンリュウ」です。そこで、小さくちぎってふすま(小麦)に混ぜて与えます。

スーダン


30cm四方のしょうゆかす


牧草


野草

 また、キリンはミカンやリンゴも大好きですし、時にはたまねぎやにんにくやサツマイモ、ニンジンなどの野菜も与えます。
 この理由は二つあって、一つ目が同じ物を食べていると栄養がかたより、病気になりやすい体になってしまうからで、ふたつめは色々な食べ物を与え、食事を楽しんでもらおうと言う思いからです。多様なエサを個体によって変化させるのも、健康を第一に考えるからです。食事の世話から、動物舎の清掃、健康管理など全て担当者は行い、動物のことを学んでいきます。それでも、動物の能力は未知数です。

 次回は、動物舎の清掃編をご紹介致します。

 


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