2002.5.15

新人飼育担当者の心得
 <担当>角 健吾

 アフリカンサファリの動物たちは、皆さんと同じようにそれぞれ名前があることをご存知でしょうか?

 サファリには、約70種1300頭羽の愛すべき仲間が生活しています。
新人の飼育担当者が最初に覚えることは、担当する動物の1頭1頭の名前です。その覚え方はそれぞれ担当者によって異なります。
アミメキリンの場合、あのアミメ模様の違いで私は区別しています。
 例えば、ミスズというキリンは首に『ミッキーマウスの形の模様』があったり、『※のマーク』があるのはミヤビで、『逆ハートマーク』がハルナいう具合です。


ミッキ-マウス模様

 しかし、このことを他のスタッフに伝えても『首のどこにミッキーの模様があるの?』と云う人もいます。名前の覚え方は、各担当者が自分のオリジナルで覚えます。
 私がクマ担当だった頃、毛の色の違いで識別したり(アメリカクロクマでも、色が黒や黄土色がいる)、犬歯が出ているなど顔のポイントを見て、わかりやすい個体から覚えていきました。
 でも、兄弟や親子のクマなど特別な特徴のない個体は、覚えるのに時間がかかりました。はじめは、どのクマも同じにみえたのですが、3ヶ月ほど経ってくると遠くから歩き方やシルエットを見ただけで名前と顔が一致してきました。すると愛着もわき、クマが次にどのような行動をとるかが、自分でも不思議くらいわかるようになりました。あのクマ(マドカ)は何か落ち着きないなと思って見ていると、案の定、早引きしようとするのです。(クマAクマの通学路参照
 名前を覚えることで、私自身もクマが近くに感じるようになりました。ジープの側にきたら、『どうしたの?お腹がすいたのか?』とか、私があげたパンを食べているクマを見て『そうか、おいしいか。』と無意識に声をかける自分がいました。
 動物と親しくなることは動物が私達に近づくのを待つのでなく、私達自身から近づいていくのだと飼育担当者の頃、学びました。 ここで言う『親しくなる』ということは、家族で一緒に生活している犬や猫のように、じゃれてくると言うわけではありません。飼育担当者をみて驚かなかったり、警戒することがないということです。名前を覚えることは、動物と心が近づく第1歩です。今回は、わかりやすいクマとキリンの特徴を紹介しました。みなさんもぜひ、新人担当者のつもりで、今回紹介したポイントで探してみてください。
そして、話し掛けてみてください。
名前を知ると、今まで以上に動物が身近に感じるはずです。

逆ハート模様

 


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