2002.4.8

今回から、キリンのおもしろエピソードを4回にわたってご紹介します。

<第1回>
キリンの好奇心〜蜂の巣編〜

 <担当>角 健吾

 皆さんキリンといえば、長い首を思い浮かべるでしょう。しかし、性格はあまりご存知ではないかと思います。キリンは、とても神経質。
 新人の飼育担当者であれば2年ほどしてやっとキリンが慣れて近寄ってきます。たとえベテランの飼育担当者であっても、髪型や服装が違うだけで少し警戒するほどです。こんなことから女性の飼育担当者などは、なかなか髪型を変えることが出来ません。


好奇心旺盛のキリンさん。でも、臆病なんだって。

 また、お家(キリン舎)の帰り道に、いつもと違ったもの(石など)があったりすると立ち止まってなかなか動かなくなります。
 キリンは怖がり屋なのに、とても好奇心旺盛。ジャングルバスのサイドミラーや、乗用車のアンテナについているマスコットなど興味津々。ペロペロと舐めたり、臭いを嗅いだりします。
 例えば、TV取材のためカメラマンがきた場合、500メートルほどキリンから離れて撮影したとしても、背の高いキリンは遠くを見渡せるのですぐに見つけては、全頭のキリンが立ち止まってじっと見ています。そのためキリンの正面の顔を撮るのは容易ですが、横顔となると難しいのです。怖がりなのにこんな好奇心旺盛の性格が、時にはとんだ災難になることもあります。

じっと様子をうかがう・・
 去年の夏、中でも一番好奇心が強い『アメオ』という雄のキリンを中心に他のキリンも遠くの建物を見つめていました。それは、キリンが日差しが強い時や雨の時に体を休めるためで、シェルターと呼ばれる休憩所だったのです。『アメオ』たちが見つけたものは・・・・・・『蜂の巣』キリンが興味をもたないはずがありません。首を伸ばして上を眺めては、首を引っ込め、また上を眺めて、一匹のキリンが顔を近づけ舌でつついたとたんキリンのまわりが一瞬黒くなりました。雄の『アメオ』です。蜂の大群がキリンを攻撃したのです。その蜂を振り落とすことも出来ずに、長い首を振り回しながら、走り回っています。私たちは止めることも出来ません。この時のことを新人飼育担当者松岡さんは、後に語ってくれました。
 「いつもは,自分の姿を見ては驚き逃げるキリンたちが、この時は自分のほうに走ってきたのでずいぶん早く慣れてくれたと思い、とても嬉しかった。しかし、こっちに来たのは蜂に追われて逃げてきたからなんですね」と笑っていました。15分ほどして,何とか蜂の攻撃も収まりました。襲われたキリンも何もなかったように振舞っています。キリンも少しはこれでおとなしくなるだろうと思っていた矢先、もうお客様の車のミラーをなめています。大変な目にあったのに,まだまだ好奇心は旺盛のようです。

アフリカンサファリの獣医・神田先生のインタビューをコアラTVで見ることができます。月に一度インタビューするのでそちらもお楽しみに。
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