2002.4.1

ゾウに関するエピソードを3回にわたって紹介します。

<第3回>
ゾウの絆(きずな) 〜動物から学ぶこと〜

 <担当>角 健吾

 ゾウは、メスをリーダーとした母系社会です。サファリには、バーバラ(30)、スーザン(30)、ナナ(12)、チュチュ(12)、ルル(13)の5匹のゾウが生活しています。
 このゾウの中の『バーバラ』というメスのゾウが、リーダーです。
 ゾウたちは、夕方になるとお家(ゾウ舎)に帰り、朝になると遊び場(動物ゾーン)に出て行きます。


ながーいお鼻でちょっかいを出す・・

 朝、ゾウの家(ゾウ舎)に行くと、一匹のゾウが横向きに倒れていました。足を滑らせて倒れ、頭をぶつけて、気を失っていたようです。気が付いたゾウは、立ちあがろうとしましたが、立てません。
 子どものゾウでも体重が3トンから4トンあるゾウの、全体重が足ではなく体半分にかかっていた為、しびれていたのです。立てずに困っている『ナナ』のまわりを2匹のゾウ『チュチュとルル』が何も出来ずに困った様子で行ったり来たりしています。   
 一部始終を心配そうに、見ていたリーダーの『バーバラ』がやってきました。地面と体の隙間に、鼻をもぐりこませ、立ちあがるように支えながら持ち上げようとしています。他のゾウも、『ナナ』を囲むようにそばに寄ってきて「パオォ−ン」と甲高い声をあげて応援をしています。1時間後、なんとか立ちあがった『ナナ』を他の4匹が取り囲み、「大丈夫か、大変だったな」と話しているようにじゃれあいながら、動物ゾーンに出て行きました。
 私はアニマルトピックの連載をすることによって、改めて、動物の観察をすることとなった今、動物たちは「とても仲間思い、家族思い」ということに気が付きました。確かに、動物は強いものや弱いものと言った順位はあります。
 しかし、仲間や家族がピンチの時は、全員が一丸になって、その困難に立ち向かいます。このエピソードを思いながら、ゾウの家族の絆(きずな)(特に母系社会での〉を強く感じました。
野性動物の世界はメスの存在が重要な意味を持っているようです。動物も、人間も姿・形は違っても本質は何も変わりはありません。
動物と接して、自分自身を反省することも時にはあります。

じゃれあうゾウさん


鼻相撲?
※母系社会
家族組織の1形式で、母親の血筋をたどった系統。ゾウのグループは、メスをリーダーとしている。 ゾウの絆(きずな)〜動物から学ぶこと〜

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