2002.2.18

ダチョウのおもしろい行動や、
とんでもないエピソードを3回にわたってご紹介します。
<第2回>
夢の競演〜ダチョウと徒競走〜
 <担当>角 健吾

 ダチョウとかけっこしたことありますか」と尋ねられて、「ハイ」と言う人はどのくらいいるのでしょうか。

 ダチョウが走る速さは時速50km。瞬間的には、時速70kmもあるといわれます。彼らの防御方法は、あの長くて太い足。足の指は二本で、とにかく内側の指は太くて大きく、先には太いくさびのような爪がついています。(ダチョウ 第1回『おとぼけ顔の飛べない鳥 〜ダチョウ〜』)その足を大きく前に蹴り上げて、襲ってきます。
 私は、この様なダチョウとめったにない体験をしました。事の発端は毎日飼育担当者が行う、動物たちの部屋やエサ場の掃除からです。ダチョウ舎は周りを石垣で囲まれており、中心に位置しています。


発情期の赤いダチョウ


あっ!侵入者だ!

 ある日、いつものように掃除しようと、ダチョウ舎に近づこうとしたのですが、その日はなぜかダチョウの機嫌が悪かった。

 その理由は、発情です。

 ダチョウは繁殖期に入ると、雄の体に変化が現れます。
 顔や足、首が赤く色づき「あ〜、春が来てんだなぁ〜」とすぐに理解できます。
 雌への求愛は他の鳥と同様に華麗なダンスを披露して我々の目を楽しませてくれまが、問題は、繁殖期の雄はテリトリー(なわばり)意識が強くなり 、自分の生活圏に侵入してくるものを排除することです
 我々もテリトリー(なわばり)に侵入するものとして外敵と見なされ、攻撃を仕掛けてくるので、たまったものではありません。行きは何とか隙をついて、ダチョウ舎に近づき掃除をすることが出来ましたが帰りは私の様子を、ずっとうかがっています。捕まったら大変。
 しかし、いつまでもここにいる訳にはいきません。加速して時速50kmになる前に、石垣の外側に行かなくてはいけません。その距離50m。
 私は、決心して走りました。とっさの行動にダチョウは驚いたものの、ひるまず、追いかけてきます。しばし、夢の競演です。競争と言うよりも、追われていたというのが本当です。
 今までの人生でこれほどまで速く走ったのは、この時が始めてです。間一髪、あの強烈な前蹴りを、受けずにすみました。
 ダチョウだけにとどまらず、動物の高い身体能力には驚きです。速く走ったり、高く飛び上がったり、空へ羽ばたいたりと、人間が持っていないものを動物は多く持っています。
 そんなはかり知れない能力を、想定しながら、私たちは日々、動物と接しています。

 

待てぇー!!

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