2002.2.1

クマの面白い行動を四回にわけてご紹介しています。
<第3回>
人間のように振舞うクマ
〜クマの魅力〜
 <担当>角 健吾
 動物のぬいぐるみやアニメ、絵本には、クマを素材としたものがたくさんあります。その人気もトップクラスです。絵本やアニメで人間のように振舞うクマ。でも、これはキャラクターの世界だけのことではありません。顔の大きさの割には、目が小さくて、一見すると表情が乏しいように見えます。確かに、顔の表情は毛の色に左右され、分かりにくいものですし、豊かではないかもしれません。
 ところが、体全体を使う表現力は、どの動物もはるかに越えた名優です。クマのかわいい魅力は、ここに隠されているようです。

手をあげて、自分をアピール。
 通常、サファリのクマには、毎日食事のほかに、パンやイモ等のおやつを与えています。クマはこのおやつが大好物。おやつを欲しい者は自分から、飼育担当者のジープに近寄ってきます。
 クマも自分一人のときはおやつを独り占めできるのですが、ほかのクマがいるとそう言う訳にも行きません。ところが、少しでもたくさんのおやつを得るため、飼育担当者の気を引こうと自分をアピールします。
 それはクマによって異なるのですが、ジープの横にきて、ジーっと飼育担当者を見つめる。ジープの横に座って、片手をあげたり(ハイと返事をしているように)、「ハブッ、ハァブ」と声をかけてくるものもいます。
飼育係のジープの横にきて、おやつを待っているクマさん。
座り込みクマさん。ユニークな行動で目をひかせる。本能なのでしょうか?

 立ち上がってジープに軽く手を触れ「おやつ、おやつ」と、おがむような仕草をしたりと様々です。中には飼育担当者泣かせのこんなアピールがあります。
 それは、ジープの横で立ち上がって、まるでお相撲さんが土俵で塩を一摘みして「パッパッ」とまくような素振りをするのです。
 池で水遊びした後に、このアピールをされると、指先から大粒の水滴が、すごい勢いで飛んできます。クマが立ち上がった時、ジープの中にいる私と、クマの手の高さはほとんど同じです。クマの方も悪気があるわけではないのですが、自分の意思が通じるまで繰り返しますから、私たちもおやつを、やらざるを得なくなります。
 クマはどのように表現すれば、多くのおやつを食べることができるか日々、学習してるようにも思えます。
ユニークな行動は、こんな場合だけとは限りません。
仲間との遊びや、求愛、飼育担当者との間でも多く表現されています。

 人の言語を話すことができない動物たちも、日々色々な表現で仲間とコミュニケーションを行っています。私たちはその表現を感じて、動物たちといつも会話をしているのです。
絵本のキャラクター化しているクマを、我々が親しみをもてるのも、こんな所にあるのかもしれませんね。
 

アフリカンサファリの獣医・神田先生のインタビューをコアラTVで見ることができます。月に一度インタビューするのでそちらもお楽しみに。
(コアラTVはADSLの方対応です。視聴するにはRealPlayer か Shockwaveが必要です)
第一回目の放送はコチラから>>  第ニ回目の放送はコチラから>> 


アフリカンサファリさんの協力で動物の最新情報をお届けするアニマルトピックス。毎週月曜日に更新されますのでお楽しみに!