2002.1.28

クマの面白い行動を四回にわけてご紹介しています。
<第2回>
クマのたくらみ
〜気配を消す野生の能力〜
 <担当>角 健吾
 サファリの動物は、1日中外に出ているという訳ではありません。夜になると家(獣舎)に帰り、朝になると、また広い所(草原)に遊びに出て行きます。特にクマが、出て行ったり、帰ったりする光景は、まるで小学生が学校に通う姿の様です。そこで、私はクマが昼間生活している場所を学校にみたててお話ししたいと思います。

登校中のくまさんたち。
 クマは毎朝、お友達と一緒に自分たちがつくった(けもの道)を通り、通学しています。
 広い草原での学校生活は、池で遊んだり、穴を掘ったり、お腹がすけば、ジャングルバスにエサを食べに行き、満腹になればお昼寝と自由気ままに生活しています。
けもの道をたどって学校へ向かいます。
飼育担当の目をぬすんで、横道にそれる。 「早退はいけませんヨ〜」

 通学においても、誰よりも早く学校に着こうと走るものや、友達とじゃれ合ったり、学校とは違う方向に向かうクマもいます。
 授業中、飼育担当者が近くにいる時は、そんなそぶりは見せないのですが、クマから離れたとたん落ち着きがなくなります。飼育担当者はさしずめ、学校の先生です。少し歩いては私をチラリ。また歩いては、チラリと見ます。私が、何の気なしに外を見ると、クマと目があったりします。
 目が小さくて表情がないと呼ばれるクマですが、私から目をそらし、何もなかったようなそぶりを見せたり、「帰っちゃだめなの」と訴えるような目線を送るものもいます。私たちは、そんな仕草を見て、「何か企んでいるな」と気付くことがあります。そうです。まだ帰る時間でもないのに、早引きするクマがいるのです。
 中には飼育担当者が気付かないほど巧妙に、早引きするクマもいます。
 クマも賢いもので、私の視線からなるべく離れたルートを選んで、帰りを急ぎます。大半は、早引きの途中でみつけ、少しクマを叱って、お友達のいる学校に戻しますが、気付いたときには、食べ物が用意されている家に、すでに戻っているクマもいるのですよ。

 ところが面白いことに、下校の時間になってなかなか帰宅しようとしないものがいます。こともあろうに、あの早引きをたくらんでいたクマなんです。あんなに帰りたがっていたのに、今になって遊び足りないことに気付いたのでしょう。本当にワンパクです。
そんな仕草も、生まれ持った野生の能力でしょうか。気配を消して自分のエサに近づくといった能力が自然に、働いているのだと思います。
 

アフリカンサファリの獣医・神田先生のインタビューをコアラTVで見ることができます。月に一度インタビューするのでそちらもお楽しみに。
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