第20回ハイパーフォーラム
仮想化現実技術による自由視点三次元映像スタジアムの
研究開発について

本フォーラムの模様は映像にてビデオ・オン・デマンドで視聴することができます

 1999年3月12日(金)、大分市東春日町ソフトパーク内にて「第20回ハイパーフォーラム」が開催されました。

 今回のテーマは、“仮想化現実技術による自由視点三次元映像スタジアムの研究開発について”。

 題目としては長く難しいのですが、 2002年のワールドカップ時に、大分のサッカースタジアム等で行われる試合を、ドームに多数のビデオカメラを設置することで自分の好きな場所から観戦できる仕組みを作る技術的研究(1年間の郵政省の補助金による)の報告会となりました。

 スピーカーに、金出武雄氏(カーネギーメロン・ユニバーシティ ロボティクス研究所所長)、大田友一氏(筑波大学電子情報工学系工学博士)、秋道慎志  氏(株式会社竹中工務店 情報センター ビジュアルメディアスタジオ担当課長)、尾野徹(財団法人ハイパーネットワーク社会研究所理事)。

 会場には、約70名の参加者。

 大分県土木建築部・佐藤次長、大分土木事務所スポーツ公園建設部・池部部長、大分県企画部ワールドカップ推進部・斎藤室長、大分産業科学技術センター・後藤氏、大分大学知能工学部ほか、ワールドカップサッカーに関わる各方面からの参加をいただいています。

 テレビ局の取材も入りましたが、このフォーラムは、インターネットで映像生中継されておりました。

 このフォーラムの内容は、現在ビデオ・オン・デマンドで視聴することができます。

 一般参加者の中には、韓国からの留学生の姿も見られました。(中央の女性)ジャーナリストをめざす彼女が韓国へ日本の大分の取り組みを伝えてくれるでしょう。

 ワールドカップ・サッカーは日韓共同開催、このときを期に、国際交流がぐんと広がることは必須のこと。

 まず最初に。
 金出先生の御挨拶のお話では、今回の研究による技術を、ピッツバーグに新しく建設されるドームスタジアムのオーナーに“日本の大分という所のスタジアムでこういうことをやっているんだ”と、かけあってみたい、というこぼれ話も。

 さて、研究報告です。
 ドームを作り、多数のビデオを使って映像をとれば、そのまま3次元の形でデジタル化することができます。

 これを大分として考えると、2002年のワールドカップ・サッカーで、選手やボールになってゲームを見るということができるのではないか?というわけです。

 こういったバーチャルな映像や視点の操作は、今や子供達はゲームで慣れていますよね。

 この「自由な視点から映像を見ることのできる技術」は、益々処理能力を高め、技術の進歩をとげているようです。

 以前は1秒間のデータを5000倍〜10000倍の時間で作りあげていたようですが、今年の終わりには、1秒間を100倍で作りあげるようになるだろう、ということ、時間の短縮ぶりは見事です。

 また、次のステージとして、実際に施設の中にビデオカメラを複数取り付け、選手達の動きを撮影し、どういった問題やトラブルが生じるかを実証実験してみたい、、、ということで、国の機関へプロポーサルしているところです。

 できれば、ビーコンプラザにて実験してみたいところ。

 報告の後に、質議応答。

 技術的な質問から、社会的な方面からのご意見もいただき、ユーザーとなる会場の方々からの興味をうかがうことができました。

「将来に向かってこの施設をどう使っていくか?単なる施設ではなく、情報化をさけられない世の中で、防災機関を含むあらゆる情報発信をできるものにできないか、と考えています。」 

 と、大分県土木建築部の佐藤氏。

「今回のフォーラムは中間報告となりましたが、大分にワールドカップがくるから、このような研究を行うことができ、大分で夢を持つことができます。
 技術的、社会的に面白いことを含めてこれからも研究してゆきたい。」
・・・の、尾野ハイパーネットワーク社会研究所理事の言葉で今回のフォーラムを閉会いたしました。


Reported by Miho Tomonari