九州男児な料理人を探す

 九州男児といえば、やっぱり福岡、博多。男気質の料理人さんも多いはず。
 福岡市天神に50年の歴史を持つお蕎麦屋さんを見つけ、ご主人にお会いすることになった・・・。

  約30年以上、厨房で蕎麦やうどん、丼ものを作る小籏信(おばたまこと)さん。
 温厚な面持ちで鍋を握る・・・その手慣れた仕事ぶりは貫祿もの。
 この人なら、作ってもらいたい、と思ってしまいますね。

 料理って、この「信頼」が結構大切なはずです。

 このお店の蕎麦は手打ち。
 朝早くから毎日蕎麦を打つご主人は、小籏進(おばたすすむ)さん。

 実はご主人、実は蕎麦は好きではないらしい。
「私はうどんやラーメンの方が好きなんよね。好きだと、どこで食べても美味しく感じるっちゃろう?それじゃだめなんよ。好きじゃないから研究して、“これなら(好きじゃない)自分で食べてもまあ美味しい”ものができれば、お客さんに食べてもらって美味しいと思っていただけるんよ。」

 なるほど。

 その考え方自体、“男”っぽい。


(人気のメニューは『カチン』750円、餅が入っている)

 「よく“秘伝の味”とか何とか言うけどね、そんなの教えてもらったからって、同じ様な美味しいものを作れるもんじゃないからね。」
 スバリ言い切る・・・。
 「修行したって、腕利きの料理人と同じ味を出すことなんてそうそうできることじゃないんだよ。同じ食材を使って、同じ分量で料理作ったって、まあ無理だよ。」

 料理人に男性が多いのは、味への“こだわり”が強いから・・・?

 別に、女性に味へのこだわりが無いわけではないけど、とことん“こだわる”強さは圧倒的に男性の方が勝る。

 それとも、女性は主婦として家で食事を作ることが仕事のようなものだっただけに、外でまで料理を作ることを仕事にする気にはなれないのか・・・?

 いえいえ、女性は外では料理をもてなされることの方が好きだから・・・?

「面白い話しを聞かせてあげようか。」
 ・・・と始まった「蕎麦」の話しは、あっという間に1時間が経過する。

 お店に入ってくるお客様へは、ご主人からの陽気なかけ声がひときわ高い。

 料理人は男性が多いのも、わかるような気がしてきた・・・。

 協力:『みすず庵』福岡市中央区天神1-9市役所横 TEL:092-741-9429


Reported by Miho Tomonari