日本基督教団
別府野口教会


別府市野口中町5−20

0977-22-7953


 野口病院の角を下ると、十字架の窓を持つ小さな教会が控え目に建っている。

 明治23年英国聖公会のブルベエ牧師が伝道に訪れ、その後、南町に伝道所が造られ、教会堂と牧師館が北町に誕生したのは大正14年のことである。当時、油屋熊八と名コンビで別府宣伝に努めていた梅田凡平は、この教会の熱心な信者であった。

 彼は毎週、童話会と日曜学校を教会で開き、昭和3年には世界日曜学校大会に桃太郎姿で渡米したほどである。

 歌と踊りと童話のニコニコおじさんと呼ばれ、別府オトギクラブのリーダーとして子どもたちに別府の持つ素晴らしさ、楽しさを吹き込んでくれた。その教会が現在地に解体移築されたのは、昭和13年のことである。

 教会堂の内部は会衆席と聖所に分かれ、天井はなく、洋式の小屋組が山形にせり上っている。

 その中心は十字架を連想させ、窓欄間の小アーチと共に聖所の十字架に結びつく。

 トチ材で造った信徒用の長椅子や説教壇と共に簡素で厳粛な宗教空間を構成し、訪れる人に安らぎを与えてくれる。

 このプロテスタントの教会の持つ物語と空間は子どもたちに多くの夢を与えてくれた。

 その夢を今一度別府の子どもたちに与えて欲しいものである。

(H5.3)
 

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